A. アルミ缶はこうして生まれ変わります
B. リサイクルの5つのメリット
C. 省エネルギー効果
A. アルミ缶はこうして生まれ変わります
アルミ缶からアルミ缶へ、何度も何度も生まれかわることができます。 有効な資源としてアルミ缶を大切にしてください。
CAN to CANの推進
アルミ缶は「アルミ缶からアルミ缶へ何度でも生まれ変わることができる」という大きな特長をもっています。アルミ缶の需要が伸び、アルミ缶の回収量が増えると、より再生の効果は大きくなります。使用済のアルミ缶を新しいアルミ缶に再生することは、資源の有効利用や地球環境保全にとっても大きな意義のあることです。
アルミ缶は「アルミ缶からアルミ缶へ何度でも生まれ変わることができる」という大きな特長をもっています。アルミ缶の需要が伸び、アルミ缶の回収量が増えると、より再生の効果は大きくなります。使用済のアルミ缶を新しいアルミ缶に再生することは、資源の有効利用や地球環境保全にとっても大きな意義のあることです。
B. リサイクルの5つのメリット
1. エネルギーを節約できます。
回収されたアルミ缶から再生地金をつくるエネルギーは、原料のボーキサイトから新しい地金をつくる時のエネルギーのたった3%でOK。なんと97%ものエネルギーが節約できます。
2. 資源を大切にできます。
アルミニウムをつくるには、ボーキサイトという天然資源が必要です。これは地球上にいくらでもあるわけではありません。限りある資源を大切に使うためにも、リサイクルはたいへん重要です。
3. ゴミを減らすことができます。
どんどんゴミを捨てていると、埋めたて地はすぐにいっぱいになってしまいます。アルミ缶のようにもう一度再利用できるものは捨てずに、リサイクルすることでゴミをへらすことになります。
4. リサイクルによって収益金が得られます。
子供会、自治会などのボランティア活動でアルミ缶リサイクルをした場合、回収した量に応じて収益金が得られます。スクラップ価値の大きいアルミ缶リサイクルに、ぜひ参加してください。
5.CO₂排出量が削減できます。
新地金を製造した時よりも、アルミ缶を利用して再生地金を製造すると、CO₂の排出量は1/30になります。
C. 省エネルギー効果
2023年(令和5年)度に国内で再生利用されたアルミ缶247,851トンは、ボーキサイトから新たに地金をつくる場合に比べて396億MJ のエネルギーを節約したことになります。これは電力量に換算しますと110.0億kWhとなり、全国世帯数(6,027万世帯)の概ね15日分の使用電力量に相当します。
計算根拠は以下の通 りです。
アルミ新地金1トンの生産に必要なエネルギー : 165.4千MJ
アルミ再生地金1トンの生産に必要なエネルギー : 5.69 千MJ
1トン当たりのエネルギー節約量 ( - ) : 159.71千MJ
本年度のエネルギー節約量 (×248,325トン): 395.8億MJ
電力量換算エネルギー節約量(÷3.6MJ/kWh): 110.0億kWh
一般世帯の1ヶ月当たりの使用電力(2020年) : 355kWh
全国世帯数 : 6,027万世帯
(注)
- MJ:国際度量衡会議の決定に基づきJ(ジュール)を使用しています。MJは百万ジュール。
従来の1cal(カロリー)は、4.186J(ジュール)です。 - 地金精錬における電力量換算値は1kWh=3.6MJの物理学上の単位換算値です。
- 一般世帯の使用電力量は電気事業連合会ホームページを参照しました。
- 全国世帯数は、「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(令和5年1月1日現在)を参照しました。(総務省 報道資料 令和5年7月26日)
- 生産に必要なエネルギー値は「展伸材用スクラップ溶解のインベントリ分析報告書(2023年3月日本アルミニウム協会LCA調査委員会)」を参照しました。