1990年のアルミ缶の再生利用率(リサイクル率)は約40%だったものが、1996年に70%超、2000年に80%超と、年々リサイクル率が伸び、2005年以降では約90%のアルミ缶がリサイクルされています。
2022年度、日本で1年間に消費されたアルミ缶の量は、約33万トン(約215億缶)で、そのうち国内でリサイクルされた量は約25万トン(約163億缶)で、海外に輸出され、リサイクルされた量は約6万トン(約38億缶)と推定されます。 したがって、輸出量を含むリサイクル率は93.9%となりました。
回収方法には、3通りあり、自治体等の分別収集、スーパー、コンビニ等の店頭回収、及び、全国のさまざまな町内会、小・中学校、老人会、子供会などがボランティア活動として行っている集団回収があります。
また、知的障がい者支援施設でも地域との交流や社会参加の取組みとして集団回収を行っているところがあります。アルミ缶はスクラップ価値が高いので、売却益を活動の資金に当てたり、福祉に役立てたりして、活動の輪が広がっています。
まず、現在居住されている地域で集団回収を実施している団体があるかを確認してください。
また、お子様がおられる場合は、小・中学校で集団回収している場合もあります。
近所で集団回収を行っている団体がない場合は、市町村で行っている分別収集、もしくは店頭で実施している店頭回収を行っていただき、アルミ缶の資源が有効に利用されるようご協力をお願い致します。
お近くの回収拠点(回収業者)などの問合せは当協会TEL 03-6228-7764までご連絡ください。
2022年度で見ると、リサイクルされたアルミ缶 約25万トンは、ボーキサイトから新たに地金を作る場合に比べて、電力量に換算すると約74億kWhの節約になり、日本の全世帯数(約5,976万世帯)の概ね15日分の使用電力量に相当します。
もう少し判りやすくいうと、アルミ缶1個をリサイクルすると液晶テレビが2~3時間見られる電気の節約になります。
もう少し判りやすくいうと、アルミ缶1個をリサイクルすると液晶テレビが2~3時間見られる電気の節約になります。
「アルミ缶のタブを集めると車椅子がもらえるという話がありますが、どこへ連絡したら良いですか?」という問い合わせがありますが、当協会では、下記の理由により、「タブもいっしょにリサイクル」を推奨しています。
理由① タブを無理に取り外そうとするとケガをする恐れがあります。
また、外したタブを誤飲する危険性もあります。
理由② アルミは重量で取引されるので、タブだけを集めるより「アルミ缶丸ごと」集めたほうが40倍もリサイクル価値があります。
理由③ タブだけを集めた場合、処理業者は「アルミ缶丸ごと」のものと別管理が必要になる場合があります。
処理を同時に行うと、コンベアから、こぼれ落ちたりし、廃棄物に混ざってしまうからです。
タブを取らずに「アルミ缶丸ごと」リサイクルした方が安全で効率的です。 もし、お知り合いにタブだけを
集めている方がいたら、「アルミ缶はタブもいっしょにリサイクル」するようすすめてください。
「A. アルミ 缶はこうして生まれ変わります」をご覧ください。
リサイクルマークについては、公益財団法人食品容器環境美化協会にお問合せください。